本格的な夏の暑さが始まろうという時期、我が家の台所はピンチを迎えていました。ここでまあどうにかこんなトイレつまりなら宝塚からは料理後の洗い物に食事後の洗い物と水を使う機会はたくさんあるのに、シンクの水が全く流れないのです。あの手この手で台所のつまりと格闘し、ついに業者さんにも来ていただくことになりました。長いブラシで掃除をしても改善しなかったため、機械で管の中を掃除。1時間もたつと業者の方が立ち上がり、「これで大丈夫だと思います」とおっしゃるので、「早く頼めばよかった」と家族で笑い合っていました。ところが、業者さんが帰って食器を洗っていると、再びシンクに水がたまり始めたのです。家の中は大騒ぎ。帰った業者にまた来てもらうか相談したものの、「また同じ事になるのでは」という話になり、別の業者へ電話しました。一度も名前を聞いたことがない、水道局指定工事店でした。落ち着いた物腰のお兄さんがすぐに駆け、排水口の中やシンク下をチェック。その後、やはり機械を使って管の中の奥を掃除し始めました。2時間後、予想外のことが起こりました。業者の方が機械を管から抜こうとすると、管の中で何かがひっかかり、全く抜けなくなってしまったのです。奮闘する中で床も水浸しに…。モーター音が響き続ける我が家に近所の方も「すごい音ですけど、どうしたんです?」と尋ねてくる始末で、家族も業者の方も「すみません、今…」と頭を下げるばかりでした。「機械、壊れたかもしれません」という業者さんの言葉に、申し訳なさが募ります。ようやく機械が抜けたのは、我が家に来ていただいてから5時間もあとのことでした。「何が引っかかってたんでしょうか…」と恐る恐る尋ねると、見せられたのは何でできているかもよくわからない黒い塊。「油と…繊維ですかね…?」と業者の方も首をかしげていました。ともあれ、つまりは完全に解消。汗だくのお兄さんに缶コーヒーとスポーツドリンクと料金6万円をお渡しして、何度も御礼を申し上げました。